ルヴァン種と呼ばれる天然酵母で作るフランスのパン「パン・オ・ルヴァン」を解説します。
パン・オ・ルヴァンとは?
名称 | パン・オ・ルヴァン(Pain au levain) |
材料 | ・小麦粉 ・ライ麦粉 ・発酵種(ルヴァン) ・塩 ・水 |
発酵種 | ・ルヴァン種 |
焼き方 | ・直焼き |
パン・オ・ルヴァンは、天然酵母でじっくり時間をかけて作るフランスのパンです。
最大の特徴は小麦粉と水を培養して作る「ルヴァン種」という天然酵母を使って長期発酵させて作る点です。ルヴァン種作り~パン完成まで数えると、7~8日ほど必要。作り終えるまでに、長い時間がかかると言えるでしょう。
丸くて大きい見た目は「パン・ド・カンパーニュ」や「パン・ド・ロデヴ」を彷彿とさせます。使う材料もほぼ同じですが、含まれる水分の量が他2つと比べて10~20%ほど少なくなっています。
パン・オ・ルヴァンの特徴
・ルヴァン種を用いて時間をかけて作る
・丸くて大きな形が特徴
・1週間経っても味が落ちない
ルヴァン種を使ったパンは、イーストで作るパンと比べて膨らみ方がイマイチですが、生地の保水性が高いので日持ちします。1週間以内であれば、ほとんど変わらぬ味を楽しむことが出来るでしょう。
パン・オ・ルヴァンの食べ方
パン・オ・ルヴァンは材料として「小麦粉」と一緒に「ライ麦粉」を加えることによって、ほのかな酸味を感じることが出来る味わいです。
もっちりと噛みごたえのあるパンなので、厚くスライスして「タルティーヌ」にしたり、チーズやソーセージなど塩気のある食材と一緒に食べるのに向いています。
パン・オ・ルヴァンのおいしいお店
パン・オ・ルヴァンは天然酵母作りから始める必要があり、とても手間がかかるパンです。
パン職人の腕前に左右される上級者向けのパンですが、日本のフランスパンを専門に扱うパン屋(ブーランジェリー)では積極的に作られています。
人気の店舗(詳細は各店舗にお問い合わせ下さい)
パン・オ・ルヴァンに似ているパン
フランスには、パン・オ・ルヴァンのような大きくて丸い形または、なまこ形をしたインパクトのあるパンが多種多様に存在しています。
いくつか有名なパンをご紹介していきましょう。
丸くて大きい形をしたフランスパンの仲間たち