カレリアン・ピーラッカ

カレリアン・ピーラッカ

フィンランドのライ麦生地でお粥を包む変わったパン「カレリアン・ピーラッカ」を解説します。

カレリアン・ピーラッカとは?

名称カレリアン・ピーラッカ(Karjalan Piirakka)
材料・小麦粉
・ライ麦粉
・ライ麦全粒粉
・塩
・バター
・水
・ライスプディングorマッシュポテト
発酵種・使用しない(無発酵)
焼き方・天板焼き

カレリアン・ピーラッカは、ライ麦粉で作った生地にライスプディング(お粥)やマッシュポテトを乗せて焼くフィンランドの無発酵パンです。

パン生地にライスプディングと呼ばれるミルクで煮たお粥を乗せてオーブンで焼くのが特徴的で、パンというよりパイ料理に近いです。

フィンランドではスナック菓子感覚で食べられている国民的フードで、日本で言うところの「あんパン」の位置付け。一度オーブンで温め直すとサクサクした食感が復活して美味しいそうですよ。

カレリアン・ピーラッカの特徴

・舟形に成形したライ麦の生地

・ミルクプディングやマッシュポテトを乗せて作る

・サクサクした食感で香ばしい

 

カレリアン・ピーラッカの雑学

カレリアン・ピーラッカにまつわる雑学をご紹介します。

国によって呼び方が変わる

カレリアン・ピーラッカは「カレリア地方のパイ」という意味ですが、地域によって微妙に呼び方が変わります。また、ロシアやスウェーデンでも同じパンがまったく違う名前で呼ばれていたりするので、パン固有の名前というわけでは無いようです。

地域・国別の呼び方

  • 北カレリア地方:カレリアンピーラス
  • オロネッツ・カレリア地方:シパイニィック
  • ロシア:カレルスキー・ピローク
  • スウェーデン:カレルスカ・ピローガ

 

伝統的特産品保護(TSG)に認定

伝統的特産品保護制度とは、EU諸国が定めた食料品の原産地保護や認定を行うための制度です。

詳しく知りたい方は、以下のリンクを参照下さい。

原産地名称保護制度(外部リンク)

カレリアン・ピーラッカはその独特の製法や特徴から「伝統を守り伝えるべき料理」として2003年2月に伝統的特産品保護の対象に選ばまれました。日本では、まだ知名度が低いパンですが、ヨーロッパ諸国では後世に伝えるべき重要な郷土料理なのです。

 

カレリアン・ピーラッカのおいしいお店

カレリアン・ピーラッカを提供しているお店は、まだまだ日本に少ないので、食べたい人は手作りした方が楽かもしれません。

いくつか取り扱っているお店を見つけましたので、ご覧下さい。

 

人気の店舗(詳細は各店舗にお問い合わせ下さい)

 

カレリアン・ピーラッカに似ているパン

カレリアン・ピーラッカのように、具材(フィリング)を乗せたり挟んだりするパンは世界中に存在しています。特に日本は、焼きそばパンやコロッケパン、明太子フランスといった「調理パン」が特に多いですね。

今回は日本以外の諸外国で作られている「調理パン」をいくつかご紹介しますので、合わせてご覧下さい。

 

世界の調理パンの仲間たち

ラーンゴシュ(ハンガリーのパン)

ピロシキ(ロシアのパン)

ヌスボイゲル(オーストリアのパン)

ベルリーナ・プファンクーヘン(ドイツのパン)