イタリアのパン「フォカッチャ」を解説します。
フォカッチャとは?
名称 | フォカッチャ(Focaccia) |
材料 | ・小麦粉 ・パン酵母 ・塩 ・水 ・オリーブオイル |
発酵種 | ・イースト |
焼き方 | ・オーブンで直焼き |
フォカッチャは、イタリア語で「火で焼いたもの」という意味を持つイタリアを代表するパンです。
イタリアの北部ジェノヴァ地方が発祥と伝えられています。
フォカッチャの材料は小麦粉・パン酵母・塩・水の4種類に、オリーブオイルを加えるのが特徴。
オリーブオイルを加えることで、サクッとした歯ごたえが楽しめるだけでなく、ほのかにオリーブの香りが楽しむことができますし、薄味なので、味の濃いイタリア料理に合わせやすいパンとなっています。
日本だと丸いフォカッチャが多いですが、イタリアでは四角いものが一般的です。
フォカッチャの特徴
・オリーブオイルをパン生地に練り込む
・オリーブの実、ローズマリー、岩塩などを飾り付けて焼く
・薄味なので、トマト料理や濃いめの料理と相性が良い
フォカッチャはパンの原形と言われており、古代ローマ時代から食されていたと言われています。
また、17世紀ごろにナポリ地方でトマト一緒に食べられるようになったことで、「ピッツァ」が生まれるきっかけにもなりました。
フォカッチャの雑学
フォカッチャに関する雑学をいくつかご紹介します。
フォカッチャ・ドルチェという甘いタイプもある!?
一般的に食事パンとして有名なフォカッチャですが、実はスイーツ感覚で食べる「フォカッチャ・ドルチェ」というものがあります。
フォカッチャ・ドルチェは、表面に砂糖とバターをまぶして焼くのが特徴で、イタリア北部ヴェネツィア周辺で生まれたと言われています。
フォカッチャの表面の穴の意味とは?
フォカッチャを作る時には、焼く直前に指で10円玉くらいの穴をポコポコと空けて焼く特徴があります。模様のようできれいですが、しっかりと空ける意味があります。
穴を空ける意味は、一般的には「生地が膨らみすぎないように平らにする目的」だと言われていますが、以下のように諸説あるそうです。
- 塗ったオリーブオイルがたれないようにするため
- フォカッチャの目印の役割
- パン生地が張り付かないようにするため
フォカッチャとフォッカチオって違うもの?
カフェレストラン「サイゼリア」には、フォッカチオという呼び名でパンのメニューに並んでいますが、フォカッチャと何が違うと思いますか?
実際はイントネーションの違いだけで、フォカッチャと同じものです。
サイゼリアの歴史は長く、1973年5月に個人経営のお店から始まりました。
今でこそ日本でも有名なフォカッチャですが、当時は珍しい食べ物だったので、ネイティブな発音で読み「フォッカチオ」としてメニュー化していたものと考えられます。
イタリア人の健康の秘訣はパンにオリーブオイルを付けること?
イタリアの人々の生活に欠かせないオリーブオイルには抗酸化作用があり、血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。
日常的にパンにオリーブオイルを付けて食べることは健康を維持に繋がります。
だから、イタリア人は、肌ツヤが良くスタイリッシュで若々しいのかもしれませんね。
フォカッチャを使ったレシピ
フォカッチャは、料理としてアレンジすよりもそのまま食べるケースの方が多く、四角く切ったりスティック状にして、オリーブオイルやスープを付けて食べるのが一般的です。
フォカッチャ(手作り)
フォカッチャは、成形作業が少なく、ご家庭で手作りするのも割と簡単です。
焼き立てパンは格別のおいしさ。是非、チャンレンジしてみましょう。
姉妹サイトにてレシピを公開していますので、ご覧下さい。
フォカッチャのおいしいお店
工事中
フォカッチャに似ているパン
イタリアには、フォカッチャのようにパン生地にオリーブオイルを練り込んで焼くパンが、いくつか存在します。
代表的なのが、棒状のおつまみパン「グリッシーニ」や、フォカッチャから派生した「ピッツァ」ですね。もっとイタリアのパンを詳しく知りたいという方は、合わせてご覧下さい。
オリーブオイルを生地に練り込むイタリアのパン