クロワッサン

クロワッサン

フランスを代表する朝食パン「クロワッサン」を解説します。

クロワッサンとは?

名称クロワッサン(Croissant)
材料・小麦粉
・パン酵母
・塩
・砂糖
・スキムミルク
・バター
・卵
・水
発酵種・イースト
焼き方・天板焼き

クロワッサンは「三日月」という意味のフランスを代表するパンです。

一見ロールパンのような見た目ですが、作り方が非常に特徴的で、バターとパン生地を何層にも折りたたんで作ります。そうすることで、独特のサクサク食感と口当たりの良い歯ざわりを生み出しています。

フランス人の朝食にはバゲットかクロワッサンを食べるというご家庭が多く、とてもポピュラーな食事系パンのひとつ。甘みのあるパンなのでティータイムなどにも好まれており、紅茶に添えて食すことでさっぱりといただけるでしょう。

クロワッサンの特徴

・三日月の形をしている

・バターをパン生地で層を作って焼き上げる

・パリパリとした食感

クロワッサン1個あたりのカロリーは高いですが、糖質の含まれる量は少ないパンなんです。糖質オフしたい時は「食パン」ではなく「クロワッサン」を食べたほうが、ダイエットに繋がるのかもしれません。

 

クロワッサンの雑学

クロワッサンの雑学をご紹介します。

クロワッサンは戦争勝利から生まれた?

クロワッサンの文化はフランスで成熟していきましたが、誕生したのはオーストリアです。

独特の三日月の形はトルコの国旗のマークを意識したものだと伝えられています。誕生の逸話には諸説あり、トルコ軍の包囲からオーストリアの首都ウィーンを奪還した記念という説、1686年にオーストリア軍のハプスブルク家がハンガリーのブダペストをトルコ軍から奪還した際に記念として作られたと伝えられています。

現状では、後者の説の方が有力だと言われているようです。

 

三日月形とひし形では呼び方と材料が違う

パン屋で売っているクロワッサンの形をよく見てみると、少し折れ曲がっている「三日月形」と横に伸びた「ひし形」の2つがあります。実は伝統ある形のクロワッサンは「三日月形」の方なんです。

ひし形をしたものは「クロワッサン・オ・ブール」と呼ばれ、材料としてバターではなくマーガリンを使います。しかしながら、日本で売られているクロワッサンは形だけ変えていて、両方ともバターを使っている場合が多いのが実状。フランス以外の国では、あまり浸透していないルールのようです。

 

フランスには生地の折込専門の職人がいる

日本のパン屋では、一人の職人がクロワッサン生地の成形から焼き上げまで一貫して担当しますが、本番フランスには、クロワッサンやパイ生地を折り込む作業を専門に行うトゥリエ(Tourier)という職人が存在します。

世界3位のパン消費量を誇るフランスでは、専門の職人が必要となるほど、大量のクロワッサンが毎日作られているわけなんです。

 

クロワッサンのおいしいお店

クロワッサンは使用するバター・折りたたむ層の数・割合などで大きく味が変わってくるパン職人の腕が試されるパンです。

日本でもクロワッサンを得意とするパン屋が多数ありますが、その中でも屈指の名店をいくつかご紹介していきます。

 

人気の店舗(詳細は各店舗にお問い合わせ下さい)

 

クロワッサンに似ているパン

クロワッサンのようなバターやマーガリン、卵などの副材料を加えて焼くパンのことを、フランスでは「ヴィエノワズリー」と呼びます。

他にもフランスを代表するヴィエノワズリーをいくつかご紹介していきますので、合わせてご覧下さい。

ヴィエノワズリーの仲間たち

ブリオッシュ・ムスリーヌ

パン・オ・レザン

パン・オ・ショコラ

パン・オ・ノア