ブリオッシュ

フランスのパン | ブリオッシュ・ア・テート

ブリオッシュの特徴

  • フランスを代表する菓子パン
  • 卵とバターをたっぷり使用
  • 大きさや形ごとにバリエーションがある

フランスのパン | ブリオッシュとは?

名称ブリオッシュ(Brioche)
材料・小麦粉(強力粉)
・酵母
・塩
・砂糖
・バター
・卵
・水(牛乳)
発酵種・イースト
焼き方・型焼き

フランスを代表する菓子パン「ブリオッシュ」は、17世紀頃にノルマンディー地方で生まれました。

酪農が盛んなノルマンディー地方では、バターや卵といった乳製品が手に入りやすかったことが要因だと伝えられています。

バターや卵を贅沢に使った甘くてしっとりとした味わいで人気を博し、フランス全土に広まっていきました。

とはいえ、中世頃はバターや卵は高級品だったため、ブリオッシュを食べていたのは主に上流階級・貴族の人達だと言われています。

世界史の教科書で一度は聞いたマリー・アントワネットの台詞「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」のお菓子はブリオッシュのことを指していますが、近年この台詞は嘘だったと言われています。

実際は、フランスの哲学者ルソーの自伝「告白」の一節に似たような台詞があり、それを引用して広まったそうです。

参考リンク「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」。実はマリー・アントワネットの言葉じゃないんです!本当に言ったのは誰?

 

ブリオッシュのバリエーション

フランス全土で愛されているブリオッシュですが、作る地域や形状によって呼び方が異なることをご存知でしょうか。

作る時の材料はほぼ変わらなくとも、形の違いで口当たりや食べ方が変わってくるそうですよ。そんなブリオッシュの仲間達をご紹介していきます。

 

ブリオッシュ・ア・テート

日本でも定番なブリオッシュが、この「ブリオッシュ・ア・テート」です。

お団子サイズに丸めたパン生地を専用のブリオッシュ型に入れて、上に小さく丸めた生地を乗せて焼く伝統のスタイル。

焼き上がるとポコっと上の生地が飛び出ている姿が「僧侶が座った姿」に似ていたことでこの名前が付けられたと伝えられています。

 

ブリオッシュ・ムスリーヌ

フランスのパン | ブリオッシュ・ムスリーヌ

円柱状の形をしたブリオッシュを「ムスリーヌ」と呼びます。

ムスリーヌとは薄絹(ムスリン)が由来であり、見た目が薄絹をまとった姿に似ていることから名付けられました。

ムスリーヌを作る際は、専用型にブリオッシュの生地を入れて型焼きにします。

焼くと縦に大きく膨らんで、生地の内側(クラム)がふっくらと柔らかい仕上がりになってきます。

 

ブリオッシュ・ナンテール

フランスのパン | ブリオッシュ・ド・ナンテール

ブリオッシュ・ナンテールは、パウンド型にブリオッシュ生地を詰めて焼き上げる製法。

パリ郊外のナンテールで作られていたため、この名前が付きました。

捏ねた生地を型に詰めて焼くだけなので、成形が簡単。フランスの家庭でも作られることが多いパンとなっています。

 

ブリオッシュに似たパン

ブリオッシュのように発酵させて作る焼き菓子を「ヴィエノワズリー」と呼びます。

フランスのヴィエノワズリーをいくつかご紹介します。