パン情報

パンシェルジュ検定3級を解説:難易度・合格するためのポイントは?

パンシェルジュ検定3級対策を伝授

こんな方におすすめの記事

  • パンシェルジュ検定3級ってどんな資格か知りたい。
  • 素人だから合格できるか心配。おすすめの勉強法を知りたい。
  • 出題範囲や押さえておくべきポイントがわかると嬉しい。

上記についてお答えします。

 

パンブロガーのふくともです。2019年4月15日にパンシェルジュ検定3級に合格しました。

パンシェルジュ検定3級合格

3級なんて簡単だろうと思うかもしれませんが、しっかりとパンの知識を養わないと合格するのは難しい内容でした。正直なめてかかると痛い目を見ます。

そこで、当記事では僕がパンシェルジュ検定3級取得を目指しているすべての人に向けて、合格指南として以下の内容をお伝えします。

当記事の内容

・パンシェルジュ検定3級の要項、難易度、合格ライン

・3級合格に向けた効率的な勉強法や試験当日の注意点

・難しかった問題を一例として紹介

実際に検定に合格した僕からのアドバイスなので、信頼できる内容を提供できるかと思っています。

こむぎ
私のようなパンが好きなだけの素人じゃ合格は難しいですよね…。
そんなこと無いです!
パンが好きなら是非挑戦してみて下さい。
ふくとも

パンシェルジュ検定を受けて大丈夫か心配…そんなあなたの不安を解消するために書きました。どうぞ、ご覧下さい。

パンシェルジュ検定とは?【実施要項・難易度・合格ライン】

受験するか悩む女性

パンの総合的な知識を認定するための試験です。

以下、公式サイトより、

パンシェルジュとは「奥深いパンの世界を迷うことなく案内できる幅広い知識を持った人」という意味です。

ふくとも
要するにパンを熱く語れる人になれってことです!

パンシェルジュ検定は受験者数は50,000人を超える人気の資格です。試験勉強をする過程でパンへの理解を深めることが出来るため、僕のようなパン好きには大変おすすめ

国家資格ではないので、趣味の延長に近いのですが、小田急グループのHOKUOというベーカリーでは団体受験を推奨していたりと、今後パン業界就職時にも有利に働く可能性がある資格となっています。

 

試験日は年2回。直近は以下の通りで、次回で20回目の開催となります。

受付期間と試験日

試験 受付期間 試験日
第19回(終了)  2019年3月1日(金) ~ 2019年8月1日(木) 2019年9月8日(日)
第20回 2019年10月31日(木) ~ 2020年2月5日(水) 2020年3月15日(日)

 

続いて、実施要項・合格ラインや合格率などをまとめてみましたので、さらっとご覧下さい。

実施要項

検定名

パンシェルジュ検定

開催エリア

札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・岡山・福岡

試験概要

■3級(ベーシック)
 パンの歴史・材料・器具・文化・マナー・衛生などの基礎的な知識。

■2級(プロフェッショナル)
 3級までの範囲 + マーケット・トレンド・コンビネーションといった専門的知識。

■1級(マスター)
 2級までの範囲 + 健康・未来学・サービス学といった高度な専門知識。

受験資格

3級・2級は、誰でも受験可能。
1級は2級合格者のみ受験資格が与えられます。

受験料(税込)

■3級(ベーシック):4,700円
■2級(プロフェッショナル):5,900円
■1級(マスター):7,700円

主催

パンシェルジュ検定運営委員会

申し込み受付 https://www.kentei-uketsuke.com/pancierge/

 

合格ライン・合格率

出題形式

■3級:マークシート形式
■2級:マークシート形式
■1級:マークシート形式+記述式

合格ライン

■3級:100点満点中、70点以上
■2級:100点満点中、70点以上
■1級:100点満点中、80点以上

合格率

■3級:84%
■2級:65%
■1級:49%

パンシェルジュ検定3級試験の申し込みは公式サイトからどうぞ。

 

パンシェルジュ検定3級:合格指南

3級合格は公式テキストがすべて

パンシェルジュ検定3級はパンの歴史や作り方など基礎的な知識が試されます。

合格ラインは「100点満点中、70点以上」と割と優しいので、公式テキストでしっかり予習・復習すれば、知識ゼロでも合格は容易です。逆にテキスト代をケチると、出題範囲がわからないため合格するのは困難です。

僕が実践した具体的な勉強方法を解説していきますので、参考にしてみて下さい。

公式テキストは購入しましょう【必須級】

出題範囲は公式テキストの内容をベースに構成されているからです。

癒着じゃないか!と叫びたくもなりますが、日商簿記やTOEICといった試験も対策本を読んで勉強するのが普通なので同じ話でした。

逆に言えば、これだけ準備しておけば試験対策はバッチリ。公式テキスト代も試験料の一環くらいに考えておきましょう。

3級合格に向けた効率の良い学習方法を解説

僕が実践したおすすめ勉強法は以下の通り。

・公式テキストを1回読む。

・練習問題、模擬試験に挑戦。

・大事な部分にマーカーを引きながら、再度読み返す。

僕は申し込みがギリギリで1ヶ月しか勉強できませんでしたが、十分いけました。

3級の採点結果

86点で合格しました。

僕の場合は元々パン作りで基礎知識がありましたが、公式テキストから得た情報だけで通用しますので、完全素人でも問題無いです。

 

公式テキストを1回通しで読みましょう

ボリュームとしては、全7章構成で170ページほど。そこまで長くないですし、最初は流し読みで構いません。

仕事で忙しいあなたでも、1日1時間確保できれば6日で読める内容です。すべて理解する必要は無いので、とにかく読みましょう。

特に「1章:パンの歴史」「3章:パンの材料と道具」あたりは真面目に読むと眠くなるかも。最初はざっくり眺める気持ちでOKなので、途中で挫折することだけは避けて下さいね。

ふくとも
何度も読めば理解できるので安心して下さい。

 

練習問題、模擬試験に挑戦

1~7章すべてに練習問題があります。面倒くさがらずに必ず挑戦しましょう。

ふくとも
ノートに書くと間違えたところを見直せておすすめです。

さらにテキストの最後に模擬試験問題が100問あります。こちらの試験で90点くらい取れるようであれば、かなり安心して良いです。とはいえ、本試験で同じ問題は3割程度しか出題されませんので、気休めくらいに思って下さい。

 

大事な部分にマーカーを引きながら、再度読み返す【最低3回は読もう】

いじらしいことに、公式テキスト内のコラム記事からも平気で出題されます。とにかく初めて聞いた製パン用語は、マーカーで色付けておきましょう。

後は歴史の年号やパンの名前が鬼門ですね。本を読まなくでも思い出せるようにひたすら暗記あるのみ。ノートに書いて、書いて、書きまくりましょう。

ふくとも
ペンで書くと記憶に定着しやすくなります。
横着しないで書くべしです。

僕は5回以上読み返しましたが、3回読めば大体流れを理解できるかと思うので、その後は苦手な章だけ重点的に読むくらいで良いですよ。

特に押さえておくべきポイント

繰り返しになりますが、模擬試験の過去問を完璧にこなすだけでは3級には受かりません。重要なのは、公式テキストの内容をどれだけ覚えられたかどうかです。

3級の公式テキスト内で押さえておいて欲しいポイントをいくつか挙げておきますので、学習時の参考にしてみて下さい。(あくまで個人的な意見なので、あしからず。)

ここ試験に出るよ

  • パンの歴史上の年号と文化
  • パンの種類(フランス、イタリア、ドイツは重点的に)
  • 小麦粉の構造、成分、性質
  • 材料の役割
  • パン製法の長所、短所
  • パン作り工程内の目的と効果
  • 細菌の種類や予防法

細菌は色合いが違うので苦手という人多いかもしれませんが、暗記勝負です。試験後に忘れても良いので、単語をひたすら見て頭に入れましょう。

 

パンシェルジュ検定試験当日の注意点

試験会場はお茶の水女子大学

東京試験会場の様子

試験日の2週間前くらい(うろ覚えですみません)に、試験案内のハガキ(受験票)が自宅に届きます。当日はこの受験票と筆記用具(HBかBの鉛筆またはシャーペンと消しゴム)、腕時計、公式テキストを持参して向かって下さい。

試験開始30分前には会場入りしておこう

最後の悪あがきとして予習できるからです。必ず公式テキスト持参しましょう。僕は当日持っていくのを忘れたので、呆然と試験開始の合図まで待つだけでした…真似しないように。

ふくとも
当然ながら試験途中でのトイレ退室も不可です。
早めに済ませて起きましょう。

 

試験中は自己採点用に問題用紙にもチェックしよう

試験時間は60分。1問30秒ペースでマークしていく必要があるので、悩んでいる時間はあまりありません。

時間切れで最終問題まで到達できないのは最悪なので、考えてしまう問は後回しにするか、適当にチェックして次に進んでしまいましょう。

尚、翌週くらいに公式ツイッター上で試験回答が公表されます。自己採点できるように、答案用紙だけではなく問題用紙側にもチェックを入れておくと、結果が早い段階でわかるため、平穏な気持ちで合格通知を待つことができますよ。

ふくとも
正式な結果通知は2ヶ月後です。長いよ!!

 

自信があるなら2級も併用受験可能です

併用割引があるので、同時だと受験料が920円お得です。

僕が受験した際は、3級試験は10時、2級試験は12時半でした。連続して受けるのは脳みそ的につらいですが、年2回しか試験日が無いため、実力的にいけると判断できる人は挑戦してみて下さい。

ふくとも
2級も公式テキスト熟読がすべてですが、専門用語が多いので難易度は高めです。

2級合格に向けて難易度解説や勉強法も記事にまとめています。併用して受かりそうなのか?判断する材料としてご覧下さい。

 

パンシェルジュ検定3級で難しいと感じた問題【一例を紹介】

実際にパンシェルジュ検定3級を受験してみて、「ちょっとこれは難しかったな。」と個人的に悩んだ問題はピックアップして紹介します。同じ問題が出る可能性は低いかもしれませんが、こういうマニアックな問題も出るぞという心構えだけしておいてもらえると幸いです。

問1:次のうち、「ゲセレ」「マイスター」などのパンの国家資格制度がある国はどれか。

 ①イギリス
 ②ドイツ
 ③アメリカ
 ④フランス

問2:次のうち、パンづくりに適した温度計の条件として適切でないものはどれか。

 ①先がとがっている
 ②50度まで対応できる
 ③ガラス製である
 ④デジタル表示である

問3:次のうち、「オーバーナイト中種法」が適しているパンはどれか。

 ①クロワッサン
 ②ライ麦パン
 ③食パン
 ④フランスパン

難しいですよね。公式テキストで勉強していない人には、さっぱりわからないのが普通かと思います。

正解を見たい人は、以下の「+」アイコンをクリックすると表示されます。

僕はいずれも間違えました。あなたが全問正解できているようであれば、合格する可能性はかなり高いです。安心して試験に挑んで下さい。

 

まとめ:パンシェルジュ検定3級は知識ゼロでも合格できます

合格して喜ぶ姉妹

おさらいですが、試験対策は公式テキスト熟読がすべてです。とにかく何度も読んで覚えましょう。

試験対策のおさらい

①:公式テキストを読む

②:練習問題に挑戦

③:マーカー引きながら再度読む

※③の繰り返し

3級試験の出題範囲は基礎的な部分がほとんどなので、割と狭いです。しっかりとパンの用語や単語を覚えることができたなら、あとは自信を持って試験に臨みましょう。

こむぎ
心配もあるけど、いけそうな気がしてきました!
まだ不安という人は、まず公式テキスト読んでみましょう。
これほどわかりやすく基礎を学べる本は、早々ありませんよ。
ふくとも

さらっと目を通してみて「この内容なら私でも覚えられそう!」と感じてから試験に申し込んでも間に合います。ネット受付だと焦る必要は無いですからね。

 

是非、この機会にパンシェルジュ検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。

第20回試験

 受付期間:2019年10月31日(木) ~ 2月5日(水)

 試験日 :2020年3月15日(日)

 

それでは、楽しいパンLIFEを!!

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