パーネ・トスカーノ

イタリアのパン | パーネ・トスカーノ

パーネ・トスカーノの特徴

  • イタリアのトスカーナ地方発祥
  • 塩や油脂を一切使わない
  • ビール酵母で発酵させる

イタリアのパン | パーネ・トスカーノとは?

名称パーネ・トスカーノ(Pane Toscano)
材料・小麦粉
・酵母
・水
発酵種・ビール酵母
焼き方・直焼き

イタリアの中央に位置するトスカーナ地方で生まれた「パーネ・トスカーノ」というパンは、小麦粉とビール酵母・水だけで作るとてもシンプルなパンです。

味の濃い肉料理を食べることが多いトスカーナ地方では、塩分を控えるためにパーネ・トスカーノと一緒に食べるようになりました。

小麦の風味を活かした素朴な味は、トリッパ(牛モツの煮込み)や赤ワインを使った肉料理と相性が抜群。

副材料が少ないので、時間が経つと乾燥して劣化しやすいパンですが、硬くなったパンは野菜と一緒に煮込んで「リボッリータ」というスープで食べるのがトスカーナ流なんだそうです。

 

パーネ・トスカーノの作り方

塩を加えないパーネ・トスカーノは、そのまま材料を混ぜても生地にハリが出ず、ぺったりした仕上がりになってしまいます。

上手く形を整えるためには「ビガ」と呼ばれる予備発酵種が必要。前日からビガを仕込むことで、パンにボリュームをもたせる効果と味がや風味が長持ちするパンに仕上がります。

少しベタベタで扱いにくい生地ですが、丸く整形して焼くだけなのでビガさえ作ってしまえば、そこまで難しくはないでしょう。

塩が入っていないので、単品で食べても味気がなくイマイチと感じてしまうかもなので、味が濃い料理と付け合わせとして食べるのが最適です。

 

シンプルなパンが多いイタリア

イタリアでは、濃い味付けの料理が多いので、パンは全体的にシンプルで薄味なものが主流となっています。

味の濃淡を上手に調整しているのがイタリア長寿の秘訣なのかもしれませんね。