フィンランドの薄型ライ麦パン「ハパン・レイパ」を解説します。
ハパン・レイパとは?
名称 | ハパン・レイパ(Hapan Leipa) |
材料 | ・小麦粉 ・ライ麦粉 ・ライ麦全粒粉 ・パン酵母 ・塩 ・モルトシロップ ・水 |
発酵種 | ・サワー種、イースト |
焼き方 | ・直焼き |
ハパン・レイパは、ライ麦粉と少量の小麦粉で作る薄くて平たい形をしたフィンランドのパンです。
薄く平たい見た目が特徴的なハパン・レイパですが、よく見ると表面にボツボツと穴のような模様が出来ています。ピケローラーと呼ばれる穴あけ用の器具を使って均一に穴を空けているのですが、模様を描くことが目的ではなく、生地内の空気を抜いてなめらかに仕上げるためなんだそうです。
ハパン・レイパの特徴
・薄く平たい見た目
・ボツボツとした小さい穴が空いている
・ライ麦の酸味と甘みを感じる
ハパン・レイパの形は薄い円盤状のものが一般的ですが、お店によっては輪切りにしたパイナップルのような形で作っています。昔は中心の穴に竿を通して保管していたようで、その名残だと言われていますね。
なお、材料は同じでも、丸くてふっくらした形に仕上げた場合は「ハパン・リンプ」と呼びます。リンプはフィンランド語で「ドーム状のパン」、レイパは「パン」と言う意味なので、作り方次第で呼び方も変わるというわけですね。
ハパン・レイパの食べ方
ハパン・レイパは、ピッツァのように三角形に切り分けて食べます。
ライ麦の酸味と甘味を活かすには、ハムやチーズなど塩気が強い食材と一緒に食べると良いでしょう。
ハパン・レイパのおいしいお店
日本でフィンランドのパンを食べられる数少ないお店を、いくつかご紹介します。
人気の店舗(詳細は各店舗にお問い合わせ下さい)
ハパン・レイパに似ているパン
ハパン・レイパの見た目は、パンというよりピッツァやクラッカーに近いですが、世界中にも同じような薄型パンを作っている地域が存在します。
そんな薄型のパンをいくつかご紹介していきます。
薄型に焼いたパンの仲間たち
インジェラ(エチオピアのパン)
トルティーヤ(メキシコのパン)
ラバシュ(トルコのパン)
チャパティ(インドのパン)