手作りパンのノウハウ

優しく教える、パン作りで使う焼き型の教科書【種類と選び方を解説】

2019年7月18日

当記事では、パンを焼く時に使う色々な焼き型の種類や選び方を優しくお伝えしています。

こんな方におすすめの記事

  • パンを手作りするのに焼き型って必要?
  • 焼き型にはどんな種類があるか教えて欲しい
  • 最初に何を揃えておけば良いの?

上記の疑問にお答えしていきます。

パンブロガーのふくともです。2年ほど独学で手作りパンを楽しんでいます。
焼き型って色々種類があるので、何から揃えたら良いか判断が難しくて初心者が悩んでしまうポイントです。値段も1,000円~3,000円くらいと決して安い買い物ではないですよね。失敗しないためにも選び方をしっかりと理解しておきたいところです。

記事の内容

  • パンの焼き型の役割を優しく解説
  • 焼き型の種類について
  • 最初に揃えておきたい焼き型は?

 

結論から言ってしまうと、あなたがまったくの素人なら焼き型はまだ買わなくて良いです。間違いなく持て余します。

少しパン作りに慣れてきたという人は「食パン型とセルクル型(イングリッシュマフィン型)」から入るのがおすすめですね。

パン作りをこれから始めたい人:まだ早い!

2~3回パンを焼いた経験がある:食パン型・セルクル型から入る

といった感じです。

このあたりの根拠についても、記事内で解説していきます。なお、パン作り未経験の方にも読み物的に楽しんでもらえるように、なるべくわかりやすい言葉でまとめました。「こんな焼き型あったんだな」という発見に繋がっていただければ幸いです。

ふくとも
過去にも初心者向けに基礎を学べる記事を書いていますので、合わせてどうぞ。
パン作りの基礎知識を紹介
初心者でもパンが作れる!ゼロから学ぶパン作りの基本知識

続きを見る

パンの焼き型の役割って何?

焼き型の役割を解説

こむぎ
そもそも、パンの焼き型を使う目的ってなんですか?

パン作りで焼き型を使う目的は3つほどあります。

  1. 焼き型に沿ってパンを膨らませる
  2. 高さのあるキレイなパンが作れる
  3. クリームを入れるための穴を空ける

端的に言ってしまうと「パンが膨らむ道すじを作ってあげる」感じです。

 

焼き型に沿ってパンを膨らませる

パンは発酵する過程でドンドン膨らんでいきます。大体1.5~3倍くらいまで大きくなりますね。

焼き型を使わないでパンを発酵させると、風船のように丸いフォルムになってきます。フォカッチャやコッペパンなどがそうですね。一方、焼き型に入れて発酵させると、型に沿って膨らむので焼いた時に形をキープできるわけです。

焼き型無しにパンを四角く成形するのは至難の業。熟練の造形職人でも呼んでこないと難しいと思いますよ。

 

高さのあるキレイなパンが作れる

山型食パンをイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。

上部にそそり立つような楕円の山ができていますよね。このようなパンは型を使って焼かないと表現できません。型無しで焼くと、パン生地が上だけでなく、左右にも広がってしまいますからね。

山型食パンをキレイに仕上げるには、型の高さギリギリまで発酵させるのがポイント。この状態で焼くと、オーブンの中で一気にパン生地が伸びて、理想的な山型になります。(これをオーブンスプリングと言います)

 

クリームを入れるための穴を空ける

例えば、チョココロネがそうですね。

巻き貝のようなパンの中に、たっぷりとチョコクリームが詰まってますが、これは焼き型を使って意図的に穴を空けているんです。

こむぎ
えー!焼いたあとにくり抜いているのかと思ってました

 

パン用焼き型の種類と選び方【失敗しないために知っておこう!】

パン用の焼き型は、全部で7種類あります。

焼き型の種類

  1. 食パン型
  2. ラウンド型(トヨ型)
  3. セルクル型(イングリッシュマフィン型)
  4. コロネ型
  5. クグロフ型
  6. パンドーロ型
  7. ブリオッシュ型

※お菓子用の型などは割愛しています。

こむぎ
思ってたより種類無いんですね。
パンは自然な形に膨らませるのが一般的でした。様々なアレンジの中で型焼きが生まれたって感じでしょうか。
ふくとも

名は体を表すという感じで、パンに詳しい方はお分かりかも知れませんが、それぞれの焼き型の用途や選び方を解説していきますね。

 

1.食パン型

作れるパン:角食パン、イギリスパン、パン・ド・ミ

食パン用の金型です。
フタがセットになっていて、焼く時に閉じれば四角の角食パンに、開けて焼けばふんわり山型の食パンになります。

形は長方形のものが一般的ですが、正方形のタイプもあります。

大きさは「0.5斤~3斤」と幅広く選べるようになっていますが、最初は1斤用から入ると良いでしょう。大きいと作るのが大変ですからね。

買う時に注意したいのが型の寸法です。実はパン業界における1斤って割と適当なんですよ。
金型も製造メーカーで微妙に大きさが違っていたりします。寸法をよく確認したうえで購入しましょう。

目安として、日本パン公正取引協議会が定めた適正重量を記載しておきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

パンの重量(g)パンの大きさ(斤)
 170g~339g0.5斤(半斤)
 340g~509g1斤
 510g~679g1.5斤
 680g~849g2斤
1020g~1189g3斤

日本パン公正取引協議会(公式サイト)

 

2.ラウンド型(トヨ型)

作れるパン:メープルラウンド、マーブルラウンド

こちらはパン生地全体を包み込むような金型になっていて、独特の細長い円柱状のパンを焼くことができます。

型の側面がフラットなものと均一にウェーブした模様が入っている2つのタイプがあります。どちらも味に違いは出ないので、好みですかね。

ちなみにラウンド型は2つに分割して使うこともできます。ブッシュ・ド・ノエルやチョコレートムースなどお菓子作りにも応用できるんですよ。

 

3.セルクル型(イングリッシュマフィン型)

作れるパン:イングリッシュマフィン、ハンバーガーバンズ

セルクル型は底の開いた円形をしています。

テリーヌやムースなどの料理にも用いられますが、パン作りではイングリッシュマフィンを焼く時に使います。

使い方は簡単で、最終発酵(ホイロ)する時に型の大きさに成形したパン生地をはめ込むだけです。その際の注意点としては、イングリッシュマフィンを作りたいなら、上に鉄板などを乗せて平らにする必要があります。乗せない場合は、ハンバーガーバンズになりますね。(これはこれで美味しいですが)

選び方としては、1個だけ買っても微妙なので、4~5個セットになっているものを買うと良いでしょう。

 

4.コロネ型

作れるパン:チョココロネ、クリームコロネ

細長い三角の形をしているのが「コロネ型」です。(円柱になってるタイプもある)

コロネというパンは日本発祥の菓子パンで、その名前は動物の角に由来しているそうです。見た目もどことなく牛の角のようですよね。

コロネ型の使い方は少し独特で、パン生地をくるくると巻き付けて使います。そうすることで焼いた時にパンの中央部分に空洞を作ることができるんですね。

ふくとも
最後にチョコやカスタードのクリームをたっぷり詰めれば完成です。

 

5.クグロフ型

作れるパン:クグロフ

クグロフという卵とバターをたっぷりと使って菓子パンを作る際に利用する型です。

本場オーストリアでは陶器製ですが、今は安価で扱いやすいブリキやアルミ製も作られています。買うなら、こちらがおすすめですね。

ちなみに「クグロフ」は、フランスでの呼び方です。オーストリアでは「グーゲルフップフ」と呼ぶんだそうですよ。

 

6.パンドーロ型

作れるパン:パンドーロ

イタリア伝統のクリスマスの菓子パン「パンドーロ」を焼くための型です。

パンドーロはカステラのような甘い味わいと食感が魅力のパンで、クリスマスの時期になると、パン屋さんで多く見かけることができます。

焼き上がった形を上から見ると星型に見えるので、見た目も華やか。パーティなどに焼くと喜ばれるパンだと思います。

 

7.ブリオッシュ型

作れるパン:ブリオッシュ、蒸しパン

フランスの焼き菓子パン「ブリオッシュ」を作るための型です。

実はいくつかタイプがありまして、花びら状に開いた型は「ブリオッシュ・ア・テート」を焼くために使います。

他にも筒状の形をした「ムスリーヌ」やパウンドケーキの型で作る「ナンテール」などもありますが、形だけで味のベースは変わりません。個人的には、お菓子作りにも転用しやすい「ア・テート」用がおすすめですね。

 

選ぶ際に材質もチェックしよう

パンの焼き型は種類の他にも、材質も見て選ぶ必要があります。例えば、ブリキとかステンレスなどがありますね。

こむぎ
率直に何がおすすめなのか教えて下さい!

僕のおすすめは「アルタイト(アルスター)」か「プロアスター」で作っている焼き型です。あまり聞き慣れない言葉かと思いますが、パン用の焼き型に、よく用いられる材質となっています。

おすすめ理由

・熱伝導率が良い

・パンの型離れが良い

詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。

【アルタイト?プロアスター?】焼き型の材質ごとの特性や違いまとめ

続きを見る

 

型で焼くパンは思っているより難しい

焼き型で焼くパンが難しい理由

型焼きパンはズブの素人が挑戦するには、ちょっと大変だったりします。

その理由は以下の4つです。

  • 型に沿ってきれいに膨らませるのがムズい
  • 型に収まるように生地を成形するのが大変
  • 高さがあるので焦がしやすい
  • 型のお手入れが必要な場合がある

まずは基本の丸パンあたりでパン作りに慣れましょう。目安として3回ほど同じパンを焼けば、それなりのものが作れるようになります。

こむぎ
基本を覚えた人には、どの型が良いですか?
食パン型セルクル型が入門に向いてますね。
ふくとも

理由は単純で、日常的に食べやすいからです。僕だけだったらすみませんが、クグロフとかコロネってしょっちゅう食べるパンではないと思ってます。

やはり朝や昼の食卓で使いやすいのは「食パン」や「イングリッシュマフィン」なんですよね。

もちろん甘いパンが大好きで、ブリオッシュから入りたいとか理由が明確なら全然オッケーです!好きなパンを食べたいという気持ちは何よりの原動力になりますからね。

 

まとめ:焼き型でパンを焼けば、プロっぽい仕上がりを楽しめる!

ギフト用にラッピングした食パン

ギフト用にラッピングした食パン

パンの焼き型の種類について、理解していただけましたか。

おさらい

  • 焼き型を買うのは、パン作りの基本を覚えてからで良い
  • プロっぽい見た目のパンが焼けるようになる
  • 食パン型・セルクル型が入門におすすめ

焼き型でパンがきれいに焼けると、うっとりするくらい魅力的な見た目に仕上がります。成功した時は本当に嬉しくなりますね(^^)

また、食パンをかわいくラッピングすれば、プレゼントとしても大変喜ばれます。手作りの品って温かみの詰まった「一点物」ですから。

そんな素敵なパンが焼けるように、あなたも僕もパン作りを楽しみながら上達していきましょうね!

それでは、楽しいパンLIFEを!!

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