あなたはチーズがお好きですか?
当記事では、パンと相性が良いチーズをリサーチして味わい・美味しい食べ方をまとめています。
こんな方におすすめの記事
- パンに合うチーズってどんなものがあるか知りたい
- クセがあるのは苦手なので、食べやすさや味わいなども教えて欲しい
- 色々と見比べて自分好みのチーズを見つけたい
独学でパンを手作りしている僕ですが、チーズも同じくらい大好きなので、よく買ってパンと一緒に食べています。「パンとチーズって仲良し兄弟かっ!」ってくらい相性が良く、合わせて食べるとおいしい食材トップ3には入りますよね。どちらも発酵食品だからでしょうか。
そんなチーズを色々と食べ比べた僕から、特にパンと一緒に食べてほしいチーズの仲間たちをご紹介していきます。元々チーズが好きな僕なので、味や特徴について気持ちを込めて、お伝えできるかと思っています。
定番から珍しいものまで幅広く解説していくので、パンと相性の良いチーズを知ることができますよ。
味わいやパンとの食べ合わせ方法なども交えて解説していきますので、まずはざっくり眺めながら、気になるチーズを探してみて下さいね。
パンと一緒に食べて欲しい!おすすめチーズ11選【種類・味わい・食べ方】
チーズは一言で表現するのが難しい食品で、種類(タイプ)によって見た目や味の特徴がまったく違う面白さがあります。この点もパンと考え方が似ていますね。
今回は、以下のタイプ別にパンに合うおすすめチーズを紹介するようにしました。
ハード(セミハード)タイプのチーズ | 水分を減らして長期熟成させる。コクがあって硬めの食感。 |
フレッシュタイプのチーズ | 生乳やホエー(乳清)を使って作る。あっさりして食べやすい。 |
白カビタイプのチーズ | 白カビを用いて熟成させる。マイルドな甘さと塩気が特徴。 |
青カビタイプのチーズ | 青カビを用いて熟成させる。ピリッとした刺激と塩気が特徴。 |
ウォッシュタイプのチーズ | 塩水や蒸留酒で表面を洗いながら熟成。クセが強いものが多い。 |
※上記のリンクをクリックすると、該当タイプの冒頭まで飛べます。
他にもやぎの乳を使ったシェーブルチーズがありますが、パンに合わせて食べるイメージがわかなかったため、今回は除外しています。(好きな人はごめんなさい!)
なお、紹介するチーズすべてに、3つの解説を必ず盛り込むようにしています。
解説ポイント
・食べやすさ:~(多いほど食べやすい)
・どんな味?:味や香りの特徴を解説
・おすすめの食べ方:パンと一緒においしく食べる方法を解説
今回は情報性を優先するために、僕の主観よりも世間の意見を強調して書きました。ぜひ、チーズ選びの参考にしてみて下さいね。
ハード(セミハード)タイプのパンに合うチーズたち
ハード(セミハード)タイプのチーズは、重しなどでチーズ内の水分を抜いて熟成させるブロック状のチーズです。
クセが無いので食べやすく日持ちもするとあって、日本でも非常にポピュラーですね。ゴーダ、ミモレット、チェダーなど一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
そんな日本でも人気のハード(セミハード)チーズの中で、特にパンに合うものをご紹介します。
1.エメンタール
スイスのチーズであるエメンタールは「チーズの王様」と称されるほど人気と風格のあるチーズなんです。
エメンタールは大型スーパーでも50g程度でブロック売りされていることが多く、食べたことが無くても見かけたことはあるって人多いかもしれませんね。
食べやすさ | |
どんな味? | 塩気も穏やかでコクがあり食べやすい |
おすすめの食べ方 | 薄くスライスして、サンドイッチの具材に チーズフォンデュにして付けて食べる |
2.グリュイエール
エメンタールと同じくスイスチーズで有名なのが「グリュイエール」です。
スイスでチーズフォンデュ使うチーズと言えば、グリュイエールかエメンタールが定番なんですよ。
こちらもクセが無くさっぱりして食べやすく、日本でも人気のあるチーズです。
食べやすさ | |
味わい | さっぱりしていて日本人好みな味 |
おすすめの食べ方 | ラクレット風に溶かしてパンにかける チーズフォンデュにして付けて食べる |
3.ゴーダ
ゴーダはオランダ原産のチーズです。
ゴーダ村というところで誕生したので、そのまま村名がチーズの名前になりました。愛媛で作ったミカンだから「愛媛ミカン」みたいな感覚でしょうか。
オランダのチーズは、熟成させる時に蝋(ロウ)で周りをコーティングするのが特徴的です。当然ロウは食べられないので、食べる前にはがす必要がありますね。
熟成されたことで、乳製品のコクをしっかり感じられる味わいで、もちもちした食感も楽しめるチーズとなっています。
食べやすさ | |
味わい | もっちり食感でコクと甘みがある |
おすすめの食べ方 | パンに乗せて焼けばチーズトーストに! 厚切りでサンドイッチにしても美味しい |
4.エダム
通称「赤玉」と呼ばれています。ゴーダと同じオランダのチーズで、赤いロウに覆われている見た目のインパクトが抜群のチーズです。
エダムは程よい酸味と塩気を感じることができるチーズで、熟成されたマイルドなコクを楽しむことができます。
食べやすさ | |
味わい | やや塩気あり、マイルドな旨みと酸味が特徴 |
おすすめの食べ方 | チーズトーストやサンドイッチの具材に最適 コクがあるのでパングラタンに使っても良い |
過去にエダムをホール買いしたことがあります。
レビュー記事に細かな感想を書きましたので、詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
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【赤い魔球】オランダ直輸入エダムチーズをホール買いしてみたぞ
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5.テット・ド・モワンヌ
スイス生まれのテット・ド・モワンヌは、「修道士の頭」という意味のチーズです。
ジロールという専用の道具で、薄く削って花びらのように盛り付けて食べるのが一般的。ゴリゴリとかつおぶしを削るようなイメージですね。
塩水をかけながら熟成させるので、ウォッシュタイプのチーズに近く香りも強烈。クセのあるチーズが好きという方にはおすすめの一品です。
食べやすさ | |
味わい | 塩気強め、クセのある強い香りが特徴 |
おすすめの食べ方 | 薄く削ぎ落としてパンに乗せると映える |
フレッシュタイプのパンに合うチーズたち
フレッシュタイプはその名の通り、生乳を熟成させずにみずみずしい状態で食べるチーズです。有名なものだとモッツァレラやマスカルポーネ、ブッラータなどがありますね。
フレッシュタイプはもっちりとした食感とあっさり味で、日本でも長く愛され続けているチーズばかり。
朝食で、薄く伸ばしてトーストに塗れば、優しい味わいが疲れた身体に元気をくれます。
6.リコッタ
一般的にチーズを作る際に乳清(ホエイ)と呼ばれる水分が残りますが、リコッタは、この乳清(ホエイ)を煮詰めて作るソフト食感のチーズとなっています。
脂肪分が少なく特に女性に人気で、ヨーグルトのようにジャムやハチミツをかけて食べると甘くておいしいです。
食べやすさ | |
味わい | あっさり味でヨーグルトのような甘みを感じる |
おすすめの食べ方 | マーマレードと一緒にパンに塗る 目玉焼きと合わせてもおいしい! |
7.モッツァレラ
日本でも非常に有名なモッツァレラチーズは、お餅のようにこねながら作ることで独特の食感を作り出すそうです。
さっぱり味なので、そのまま岩塩やオリーブオイルをかけて食べるとおいしいですが、軽く加熱すると甘みが強調されるのでおすすめですよ。
食べやすさ | |
味わい | さっぱりしてるけどコクがある |
おすすめの食べ方 | ハーブ塩とオリーブでコクを楽しもう トマトやバジルとも相性◎ |
白カビタイプのパンに合うチーズたち
カマンベールチーズを代表とする白カビタイプのチーズは、クリーミィでコクがある味わいで見た目以上に食べやすいです。皆さんもお好きなチーズかなと思います。
「そもそも、白カビってなんだろう?」と思って調べてみました。
正式名称は「ペニシリウム・カメンベルティ」と言うそうです。舌噛みそうな名前ですね。
おそらく僕だけかもしれませんが、微生物の力で発酵させる点はパンに通ずるものを感じざるを得ません。
8.ブリー
白カビチーズの中でも、ブリーはミルキーで食べやすいチーズです。
味はほぼカマンベールなのですが、ブリーは倍くらいの大きさがあるので食べごたえ抜群です。優しい味わいなので、白カビタイプに苦手意識を持っている人にこそ食べてもらいたいチーズです。
食べやすさ | |
味わい | ほぼカマンベール、ミルキーで濃厚な旨みがある |
おすすめの食べ方 | カリカリに焼いたパンに乗せて食べる りんごと一緒に挟んでサンドイッチするのもアリ |
9.サンタンドレ
サンタンドレは材料に生クリームをたっぷり使ったバターのような味わいのチーズです。
日本ではなかなか見かけませんが、クセが無くまろやかで食べやすいチーズなんですよ。バターのようにクラッカーやパンに塗って食べるのが、特におすすめです。
食べやすさ | |
味わい | バターのような濃厚でクリーミィな味わい |
おすすめの食べ方 | 薄く伸ばしてパンに塗って食べる ホットサンドの具材としても優秀です |
青カビタイプのパンに合うチーズたち
青カビタイプは独特の緑がかった青いラインが特徴的なチーズです。白カビよりも自己主張が激しいのは、青カビが独特の風味や味を生み出すからですね。見た目や塩気が苦手と言う方も多いと思いますが、食べ慣れてくると非常にクセになるチーズです。
青カビには有毒なものもいるのですが、チーズに使われる青カビは代謝時に有毒成分を作り出さないので、安全なんだそうです。
詳しく知りたい方は、わかりやすく解説してくれている以下サイトが参考になります。
ブルーチーズの青カビはなぜ食べられる?菌の違いと健康への効能について
10.ゴルゴンゾーラ
世界三大チーズのひとつである「ゴルゴンゾーラ」ですが、青カビチーズの中では食べやすい部類です。
「ドルチェ」と「ピカンテ」という2つのバリエーションがありますが、初心者は青カビの刺激の少ない「ドルチェ」から入ってみると良いでしょう。
- ゴルゴンゾーラ・ドルチェ:青カビ控えめ、甘みがありデザートにも使える
- ゴルゴンゾーラ・ピカンテ:独特の塩辛さがある、火を通してパスタに絡めると相性◎
青カビは見た目のインパクトとクセが強そうで敬遠している人が多いですが、納豆が大好きな日本人なら好きになれる味だと思います。
食べやすさ | |
味わい | ドルチェ:チーズの甘みを感じる、そのまま食べやすい ピカンテ:ピリッとした刺激、火を通すとまろやかに |
おすすめの食べ方 | ドルチェ:ハチミツをたっぷりかけてパンと一緒に食べる ピカンテ:サラミやトマトソースを塗ってピザトーストに |
似た味わいのチーズとして、イギリスの「スティルトン」も青カビの中では食べやすくておすすめ。ゴルゴンゾーラよりも、ミルキーなコクを感じることができます。
実際に食べた際にレビュー記事を書きましたので、合わせてご覧下さい。
ウォッシュタイプのパンに合うチーズたち
ウォッシュタイプというのは、チーズの表面に塩水やウィスキー、ワインなどの蒸留酒を振りかけて熟成させるチーズを指します。
チーズ自体が常に湿り気を帯びているので、発酵した独特の匂いがとても強いです。例えるなら、生乾きの洗濯物のイメージ。
最初は食べるのを躊躇してしまいますが、まろやかでコク深い味がチーズマニアの間で人気となっています。パンと一緒に食べれば、多少はクセの強いにおいも和らぐことでしょう。
11.リダー
ウィッシュタイプチーズのほとんどは、独特の発酵臭が強すぎて食べることすら困難という人が多いのですが、こちらのリダーは香りも穏やかで食べやすいチーズです。
加熱することで、味はさらにまろやかになって味わい深くなるので、グラタンやリゾットに使ってもおいしくいただけます。
ウォッシュチーズに初挑戦したいという方は、リダーから入門してみると良いでしょう。
食べやすさ | |
味わい | ウォッシュ初心者向け、塩気や香りは控えめで食べやすい |
おすすめの食べ方 | チーズトーストにすると絶品 アンチョビなど濃い味の食材と一緒に楽しもう |
珍しいチーズを購入するには?
ご紹介した商品はAmazonや楽天市場でも購入することができますが、値段が割高になっている商品が多い印象です。また、転売目的で売られているケースもあるので、個人で出品しているチーズは避けた方が良いでしょう。
海外のチーズを買う際に、僕がよく利用しているのが「オーダーチーズ」です。ヨーロッパのチーズを中心に取り揃えており、今回ご紹介したチーズはすべて扱っています。
輸入コストがかかる分、日本のメーカーが作るチーズと比べて少し割高ですが、本場の職人が作るチーズは「別物」と呼べるくらい段違いなおいしさ。一度食べると病みつきになりますよ。
初めて利用する方向けに「送料無料のお試しセット」が用意されています。過去に実食レビュー記事を書きましたので、詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
オーダーチーズから届く商品は、注文後に海外から配送されるので鮮度・品質も申し分無し。ほぼヨーロッパで食べているのと変わらなくないですか。
オーダーチーズに実店舗は無く通販サイトのみの販売形態となっています。
商品を見たい方は、以下の公式サイトをチェックしてみて下さいね。
まとめ:チーズはパンのおいしさを跳ね上げる跳び箱食材です
パンとチーズは同じ発酵食品仲間ということもあって、とにかく相性抜群です。
・そのままパンに乗せて良し!
・オーブンで焼いて食べて良し!
・パンに挟んで食べて良し!
といった感じで、三拍子揃ってます。
タンパク質やカルシウムも豊富で、パンだけでは足りない栄養素を補うのにも効果的。例えるなら、子供を優しく支えてくれる母のような存在だと言えますね。
そんな素敵なチーズの世界をもっと詳しく知りたいという方は、以下のサイトが読み物としておすすめです。
文字多めですが、質が高くてとても勉強になりますよ。
それでは、楽しいチーズLIFEを!!