手作りパンのノウハウ

パン生地が乾燥してしまう原因と6つの対処法

パン生地を乾燥させない方法を紹介

手作りパンにおけるお悩み解決記事です。

当記事では『パン生地が乾燥してしまう原因と対処方法』について詳しくまとめています。

こんな方におすすめの記事

  • パン生地が乾燥して困っている人
  • 焼く時にパンが乾いてしまい膨らまない人
こむぎ
パン生地の表面が毎回パサパサで・・・焼いても膨らまないんです。
乾燥しない工夫が足りていないからですね。
一緒に気をつけるポイントをチェックしていきましょう。
ふくとも

パンを手作りしていると、ちょっと休憩がてらテレビを観たりして目を離していたら、パン生地が乾燥してしまったなんて事が割と起こります。

「表面が少し乾燥しただしこのままでも大丈夫だろう」と思って放置してしまうのはまずい習慣です。今すぐ治すようにしましょう。

ちょっとしたポイントを押させるだけで実践できる対処方法をご紹介していきますので、パン生地の乾燥にお困りの方はぜひ試してみて下さいね。

パン生地の乾燥が引き起こすデメリットとは?

パンが乾燥して落ち込む女性

デメリットは以下の4つです。

パン生地乾燥時のデメリット

・パン生地が膨らまない

・焼いた後の見た目が悪くなる

・生地がパサついて美味しくない

・日持ちしない

パン生地の表面が乾燥した状態のままだとパンが膨らまないので、期待したボリュームを出すことが出来ません。さらにパン内部の水分も抜けてしまうので、焼き上がりがパサついてしまい美味しくないです。

ふくとも
水分が少ないと痛むのも早く日持ちしません。
まったく良い事ないですよね。

 

パン生地が乾燥する原因

パン生地が乾燥する原因とは?

パン生地が乾燥する根本的理由は『生地内の水分が抜けてしまうから』です。特に秋冬は室内が乾燥しやすいシーズンなので要注意です。

パン生地から水分が抜けてしまうタイミングを整理してみましたので、ご覧下さい。

水分が抜けるタイミング

・パン生地のこねている間

・パン生地のこねあげ時

・1次発酵中

・ベンチタイム

・成形中

・2次発酵中

こむぎ
乾燥させてしまうタイミングってこんなにあるんですね!!
そうなんです。
『なぜ乾燥してしまうのか?』気になると思うので、詳しく解説していきますね。
ふくとも

パン生地のこねている間

パン生地を手ごねしていると、最初はベタベタしていた生地がまとまってくると思います。グルテン膜が形成されているのも理由のひとつですが、単純に生地をこねることで水分が少しずつ抜けていっているんです。

特にベーグルなどの元々水分量が少ないパンの場合は、こねすぎるとパン生地内の水分がすぐに足りなくなって乾燥の原因に繋がります。

パン生地のこねあげ直後

パン生地をこねあげた直後にパン生地内の温度が高すぎると乾燥の原因に繋がります。

春夏のような温暖な時期なら問題ないんですが、秋冬は生地自体の温度が下がりがち。温度計を使って内部温度を測ることをおすすめします。

ふくとも
目安温度は27~30℃の範囲内です。
寒い時期は高め、暑い時期は低めが良いでしょう。

僕はタニタの温度計でこね終わったら測るようにしています。ちょっと面倒なんですが、これ出来ないと上達しませんよ。

1次発酵中

セオリー通りにボウルに入れてラップ等でフタをしておけば滅多に乾燥しないのですが、ラップの掛け方が緩かったりして隙間が出来ていると乾燥の原因に繋がります。

僕はプラスチック製のボウルを使った際にラップの密着が弱くて乾燥させてしまったことがあり困ったので、最近は使い捨てのシャワーキャップを活用しています。

シャワーキャップで乾燥防止

このようにボウルにかぶせるだけでOKです

簡単に実践できますよね。ラップを張るのが苦手という人はお試し下さい。

ふくとも
少量であれば、タッパーに入れてフタをするのも効果的ですよ。

ベンチタイム中

ベンチタイム中も乾燥に注意が必要です。

しっかりと生地全体が隠れるようにラップをすれば乾燥を防ぐことは可能ですが、バゲットやカンパーニュといった高加水のパンの場合だとラップが生地の表面に張り付いてしまい、パン生地を痛めていたします。

そのような場合は固く絞った濡れ布巾をかぶせるようにしてあげましょう。

パン生地の成形中

パン生地を丸くしたり伸ばしたりと形を整えている間も注意が必要です。

ありがちなのが、時間を掛けすぎて最初に成形した生地が乾燥してしまうケースです。

とはいえ、不慣れなうちはどうしても時間がかかるので仕方ないです。できるだけ空気が触れないように成形中の生地以外はラップをかけておきましょう。

2次発酵中

2次発酵はほとんどの方がオーブンの発酵機能を利用していると思います。

オーブンの庫内って密閉されているので乾燥を防げそうに感じますが、実際乾燥しやすいです。2次発酵終わりに生地表面を触ってみて乾いているようだと膨らみ影響が出ます。

特にバゲットは卵やバターといった生地をしっとりさせる副材料が入っていないので乾燥しがち。ここでも濡れ布巾が活躍します。しっかりと上からかぶせておきましょう。

 

パン生地を乾燥させないための6つのポイント

喜ぶ少年

こむぎ
乾燥するポイント多すぎです!どうすればいいんでしょうか?
深刻にならないで。要は水分を保つ工夫をすれば良いのです。
ふくとも

具体的なパンの乾燥対処法6つをご紹介します。いずれも簡単に実践できますよ。

  1. 固く絞った濡れ布巾を被せる
  2. 霧吹きで水分を与える
  3. 大きめのビニール袋をかぶせる
  4. 熱湯をコップに入れて保水する
  5. パン生地に触る時間は短くする
  6. 焼く時にスチーム機能を使う

ポイント1.固く絞った濡れ布巾を被せる

乾燥原因部分でも度々触れていますが、パン生地を乾燥させないためには濡れ布巾をかぶせて、生地が外気にさらされる時間を極力減らすことが大切です。

「乾燥肌のデリケート女子」をいたわる気持ちで優しく保湿してあげて下さいね。

ポイント2.霧吹きで水分を与える

パン生地が乾燥してしまった際に最も即効性がある対処法です。

100円ショップなどで売っている霧吹きで構わないので、乾燥している箇所に2~3プッシュ吹きかけてあげましょう。これだけで、パン生地表面の失われた水分が元に戻ってきます。

ただし、掛けすぎると水分量のバランスが崩れてしまうので、表面が軽く湿る程度にしておくことがポイントですよ。

ポイント3.大きめのビニール袋をかぶせる

透明なビニールまたはポリ袋をパン生地が接触しないようにかぶせてあげると乾燥防止になります。大きいほうが使いやすいので、家庭ゴミを捨てる際に利用する45リットル(45cm×80cm)のゴミ袋が良いでしょう。

特に2次発酵時に被せると効果的です。天板を覆いかぶさるようにふんわりと上から包み込んであげると良いでしょう。(必ず口を縛ること)

ポイント4.熱湯をコップに入れて保水する

大きめのビニール袋を被せる際の一工夫です。

40℃前後の熱湯をコップに入れて天板の上に置いておくとさらに乾燥を防ぐことが出来ます。特に冬場の乾燥しやすい時期は、ここまでしてあげるとほぼ乾燥することはなくなるでしょう。

ふくとも
春夏はここまで過剰サービスしなくても大丈夫ですよ。

ポイント5.パン生地に触る時間は短くする

こねる時もそうですが、成形時もなるべくパン生地に触る時間を短くしましょう。

パン生地を触れる時間が多いほど生地表面の水分が失われていきます。

プロのパン職人さんは成形がとにかく早いです。触りすぎるとパン生地の乾燥や痛めてしまうことに繋がると理解しているからなんですね。

とにかく手早く仕上げることが大切ですが、焦りすぎても失敗するので慣れるまでは無理しないでいきましょう。

ポイント6.焼く時にスチーム機能を使う

ご自宅のオーブンにスチーム機能が備わっている人は活用することで焼いている時にパンの乾燥を防ぐことが出来ます。特にバゲットのように表面をパリッと仕上げたいパンはスチームが非常に重要になってきます。

「家のオーブンにスチーム機能なんて無いよ!」というあなたもご安心下さい。簡易的ですが、焼く直前に霧吹きを使って天板の表面やパン生地・オーブン庫内を濡らすことで再現可能です。

 

乾燥したパンを復活させる方法も伝授します

スーパーで買った食パンだと3~4日くらいで側面がカピカピになってきますよね。当然ながら、このまま無理して食べても美味しくないです。

そんな乾いてしまったパンを復活させる技があるんです。

手順は以下の3ステップとお手軽ですよ。

乾燥パンを復活させるテクニック

STEP1パンの乾いている部分に霧吹きで水をかける(大体5~6プッシュ)

STEP2パン全体にアルミホイルを被せる

STEP3150℃のオーブンで5分~10分温める

これだけでパンの水分が戻ってきます。

ちょっとの手間で美味しさを取り戻せるので、是非お試し下さい。

 

乾燥を防げば味も見た目もキレイなパンが焼ける!

しっとりしたパン

パンを作る際は小麦粉に対して約60%~70%の水分を添加しますので、小麦粉の次に多い主材料といえるでしょう。水分が不足したパンは、『ふっくら焼けない』『ペタッとして味もイマイチ』という状態になります。なるべくなら避けたいところですよね。

あなたがパン生地の乾燥に悩まされているようであれば、当記事で紹介している対処方法をひとつでも取り入れてみることで改善に繋がります。お試し下さい。

ふくとも
美味しいパン作りの手助けになれば幸いです。

 

パン作りの失敗対策にこちらの記事もおすすめです。

それでは、楽しいパンLIFEを!!

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