パン・ド・ロデヴの特徴
- みずみずしい食感
- 高加水で作る職人ワザが光るパン
- 保水性が高く日持ちする
フランスのパン | パン・ド・ロデヴとは?
名称 | パン・ド・ロデヴ(Pain de Lodeve) |
材料 | ・小麦粉(強力粉) ・酵母 ・塩 ・水 |
発酵種 | ・天然酵母 |
焼き方 | ・直焼き |
南フランスのロデヴ地方で誕生した「パン・ド・ロデヴ」は、材料に使う水の量がとにかく多い特徴があります。
パンを作る時、小麦粉に対して75~80%の水を加えるのが一般的ですが、ロデヴの場合は驚くべきことに85~90%以上の水を加えるのです。この水分の多さが独特のぶにゅっとした食感の秘密。
なお、バイアスという柳製のカゴで発酵させることから、地域によっては「パン・バイアス」とも呼ばれています。
パン・ド・ロデヴの作り方
材料は小麦粉・酵母・塩・水だけで作ることができますが、水分が多さから生地作りが非常に難しいパンとなっています。
パン・ド・ロデヴのように水の割合が多いと、すぐに小麦粉が水を上手く吸いきれないので、数回に分けて水を加える必要があります。これをバシナージュ(足し水)と呼びます。
バシナージュすることで少しずつ水が小麦粉と混ざり、みずみずしい独特の生地への変化していきます。
また、パン・ド・ロデヴは市販のイーストではなく、天然酵母(ルヴァン種)を用いて発酵させないと旨味が引き立ちません。ときには2~3日を発酵に要します。
このように、とにかく手間がかかるパンなので、パン屋さんでも扱っているお店は非常に少ないです。
ヨーロッパ系のパンが得意なお店で運良く見かけたら、是非試してみて下さい。
パン・ド・ロデヴに似たパン
パン・ド・ロデヴのように材料に使う水の量が多いパンを「高加水パン」と呼んだりします。
作るのが難しいパンばかりですが、むっちりした食感が楽しめますし、水分が飛びにくいので1週間程度楽しむことができます。
ロデヴ以外の高加水パンとしては、フランスの「リュスティック」やイタリアの「チャバタ」が有名です。
リュスティック(フランスのパン)