パン・ド・カンパーニュ

パン・ド・カンパーニュ

ライ麦粉と天然酵母で作るフランスの「パン・ド・カンパーニュ」を解説します。

パン・ド・カンパーニュとは?

名称パン・ド・カンパーニュ(Pain de campagne)
材料・小麦粉
・ライ麦粉
・発酵種(ルヴァン)
・パン酵母
・塩
・水
※モルトシロップを入れる場合あり
発酵種・ルヴァン種、イースト
焼き方・直焼き

パン・ド・カンパーニュは大きな丸い形をした素朴な味わいが魅力のフランスのパンです。

フランス語で「田舎風パン」という意味のパン・ド・カンパーニュですが、決してフランスの田舎の村で作られていたパンというわけではないそうです。発祥はパリ近郊で粗く挽いた小麦粉やライ麦粉を材料に作っており、そのシンプルで野性味のある味わいが「田舎を思い出す」と称賛されてこの名前で呼ばれるようになりました。

また、作り方の特徴として小麦粉から種起こしをして作る「ルヴァン種」を発酵に利用しており、作り終えるまでにとても手間と時間を要する反面、時間が経っても劣化せず、長くその味わいが楽しめるパンに仕上がっています。

パン・ド・カンパーニュの特徴

・田舎を思い出す素朴な味わい

・丸くて大きな形が特徴

・ルヴァン種で長期発酵させて作る

パン・ド・カンパーニュをキレイに発酵させるためには、最終発酵でバヌトンと呼ばれる発酵かごを使うことがあります。籐で作られているため、通気性が良く安定してパンを発酵させることが出来るだけでなく、パンの表面に渦巻のような独特の模様が作られて見た目も美しく仕上がります。

 

パン・ド・カンパーニュの食べ方

パン・ド・カンパーニュはライ麦粉を加えて作っているので、少し酸味がある味わいです。また、天然酵母で発酵したパンは、イースト特有の香りも少なくほのかに甘みすら感じられます。

そのまま厚くスライスして食べても美味しいですが、ハムやレバーパテなどを塗って食べるのもおすすめ。野菜と肉を一緒に挟んでサンドイッチにして食べるのも良いでしょう。

 

パン・ド・カンパーニュのおいしいお店

日本では、「カンパーニュ」と略して呼ばれることが多いパン・ド・カンパーニュが、1週間ほど安定した味わいが楽しめるとあってフランスパンを得意とするお店で大変人気の商品です。

いくつかお店をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。

人気の店舗(詳細は各店舗にお問い合わせ下さい)

 

パン・ド・カンパーニュに似ているパン

パン・ド・カンパーニュは丸く大きな形に焼き上げた見た目もインパクト抜群のパン。そんな大きくて食べごたえのあるパンは世界中にもいくつか存在していますので、合わせてご紹介していきましょう。

ナッツの味わいが楽しめるパンの仲間たち

パン・ド・ロデヴ(フランスのパン)

ミッシュブロート(ドイツのパン)

ペルナ・リンプ(フィンランドのパン)

パーネ・トスカーノ(イアリアのパン)