ロッゲンミッシュブロート

ロッゲンミッシュブロート

ドイツのパン「ロッゲンミッシュブロート」を解説します。

ロッゲンミッシュブロートとは?

名称ロッゲンミッシュブロート(Roggenmischbrot)
材料・小麦粉
・ライ麦粉
・パン酵母
・塩
・水
発酵種・サワー種、イースト
焼き方・直焼き

ロッゲンミッシュブロートは、少量の小麦粉とライ麦粉で作るドイツのパンです。

ドイツでは、小麦粉とライ麦粉をブレンドしてつくるパンを「ミッシュブロート」と呼びますが、その際に粉の割合に応じて呼び方が変わってきます。

ライ麦粉を小麦粉よりも多く使っているパンの場合、ライ麦を意味する「ロッゲン」を付けて「ロッゲンミッシュブロート」と呼ばれます。

ミッシュブロートの呼び方

・小麦粉7:ライ麦粉3=ヴァイツェンミッシュブロート

・小麦粉5:ライ麦粉5=ミッシュブロート

・小麦粉3:ライ麦粉7=ロッゲンミッシュブロート

・ライ麦粉のみ=ロッゲンブロート

寒冷な地域のドイツは小麦の育ちが悪かったこともあり、昔はライ麦粉を多く使ったパンが主流でした。ライ麦粉だけだと独特の酸味が強すぎて食べづらかったため、貴重な小麦粉を少量だけ加えることで食べやすく工夫してきたわけなんです。

ロッゲンミッシュブロートは、ライ麦粉の割合が多いパンなので、ライ麦の酸味を楽しみつつ食べることが出来るパンとなっています。

好みの分かれる味ですが、好きな人はとにかくクセになります。

ロッゲンミッシュブロートの特徴

・ライ麦粉と少しの小麦粉で作る

・程よい酸味が特徴

・薄くスライスして食べる

 

ロッゲンミッシュブロートの食べ方

ロッゲンミッシュブロートは、厚く切りすぎると酸味が強調されすぎてしまうため、10mm程度の薄さにスライスすると食べやすくなります。とはいえ、ライ麦粉100%のパンと比べると酸味はおだやかになっているので、好きな方は厚めに切ってトーストやサンドイッチにしても良いでしょう。

独特の酸味を上手く活かして、クセのあるブルーチーズとハチミツを乗せたり、クランベリージャム塗って食べると味わい深くておすすめです。

 

ロッゲンミッシュブロートと正反対のパン

ロッゲンミッシュブロートは、ライ麦粉を使うことずっしりと重みのあるクラム(内側)が詰まったパンに仕上がっています。

逆に上質な小麦粉だけを使って、ふんわりと柔らかい仕上がりにするパンが世界中に存在していますので、いくつかご紹介していきましょう。

ふんわり柔らかく仕上げるパンの仲間たち

ポガーチャ(ハンガリーのパン)

ブリオッシュ・ムスリーヌ(フランスのパン)

バターロール(アメリカのパン)

食パン(日本のパン)